全ての質問
フェラーリには、F1クリエンティという、ヒストリックF1マシンを購入して世界F1開催サーキットで転々とする走行イベントがあります。私もヒストリックF1を購入して参加しようかと考えています。フェラーリのF1マシンは、イタリアのフェラーリオフィシャルトラックであるフィオラノサーキットにてオーナー本人によるシェイクダウンテストがあるようなのです。その練習はできますか?また、私は市販車しか乗ったことがないのですが、F1マシンなど乗れるものなのでしょうか?
- ヒストリックF1マシンで世界中のF1開催サーキットを走ることができるとは、素晴らしく夢のあることですね。
- また、ヒストリックF1マシンを保有することで、クルマ文化そのものに貢献できますし、これもまた素晴らしいことですよね。
- ただ、F1 マシンでもしも本格的に走行するとなれば、これを目標として最低5年かかるでしょう。
- ただし、F1クリエンティはあくまで走行会ですので、速さは全く問われません。クラッシュや他車への妨害をすることなく走行ができれば、楽しめるイベントです。
- オフィシャルテストトラックであるフィオラノサーキットはもちろん走行可能ですし、世界のF1クリエンティ開催コースはすべて練習可能です。安心してお越しください。
- F1というとてつもないパワーウェイトレシオ(重量に対するエンジンパワー)をもつマシンで、ある程度の速さ(遅すぎてもエンジンにダメージを与えてしまうことがあります)で走行ができるようになるには、週2回で最大限のレッスン回数をクリアしていただき、最低半年かかるとお考え下さい。そしてその間、月に1回以上は必ず実車走行をしていただきます。これは、F1マシンで安全に走行するための最低限の準備です。
- あまりにも習熟レベルが低いまま本番を迎えると、費用がかさんでしまったり、「楽しくなくてやめてしまう」という結果になることが残念でなりません。ぜひ当ジムへご相談ください。
私は普段よくフェラーリに乗っています。フェラーリは最近、フェラーリチャレンジ(FC)のマシンで走行できる、フェラーリクラブチャレンジ(FCC)という全国主要サーキット占有走行会を発足させました。走行会で競争もありませんし、レースほどタイムは出てない方がほとんどです。そして私はその参加者なのですが、「こんな感じ…かな?」とよくわかっていないまま走行しています。何度か「怖い」という経験もしました。もう少し上手になりたいのですが、こんな私でもレッスンを受けても大丈夫でしょうか?
- FCCのような走行会から、FCのようなワンメイクレースにご興味をお持ちの方はたくさんおられます。全国で様々なサーキットでの走行ということでこれからも楽しみですね。
- まずは走行会ということで、クラッシュや接触は絶対に避けたい要素だと思います。当ジムではこういった要素が現実化しないよう、まずは「安全に楽しむための走行」方法をしっかり身につけていただくために、全力でサポートさせていただきます。
- 将来的に、FCレース参戦などができるといいですね。
車種リストを見たところ、どうやら私の車種はないようなのですが、レッスンを受けることはできますか?なんの車で練習することになりますか?またそのレッスンは有効なのでしょうか?
- はい、他カテゴリー/車種同様に問題なくレッスンさせていただくことが可能です。
- どのようなクルマでサーキット走行をされていますか?ぜひお話をさせてください。
どのマシンで、どのようなセッティングでレッスンしていくことが最も効率的かを一緒に考えましょう。 - 例えば、S15シルビアでよく走行会などを走行される方がいらっしゃったとしましょう。有名どころではない車高調で、バネがフロント12Kリア10K・ライト吸排気チューン・ダンロップDIREZZAを履いておられるとしたら、“MX-5(エンジン2L)で、やや硬めのサスセッティング+スポーツラジアル”仕様でレッスンをさせていただきます。
これは、ご来店いただきました皆様に必ずお伺いさせていただき、細かく設定値などを変更(最適に)することもあります。 - 当ジムにて、そのような“最適な”条件で走行を開始していただくと、およそ5-10分以内に確実に実車での癖や考え方が露呈します。これを修正していく過程とその手法、意識していただくポイントを的を絞ってお伝えさせていただくことで、確実に有効となるようにさせていただきます。
私の友人はシミュレーターで練習をした結果、レース前の練習でクラッシュしてしまっていました。シミュレーターで練習しない方がいいのではないでしょうか?
- シミュレーターで練習してクラッシュしてしまったとのこと、大変残念ですね。しかしこれは、シミュレーターで悪い走り方を身に着けてしまった可能性が非常に高いです。
- また、シミュレーターの場合には、データ内容やセッティング、ありえないパラメータ値によって、異常なグリップがあったり、クラッシュしにくいデータになっていたりすることがほとんどです。特にシミュレーションソフトのデフォルトデータそのままで利用することは推奨できません。現実により近い設定値での走行を強く推奨します。
- シミュレータートレーニングを導入の際は、必ずコーチの指導のもと、現実により近い設定値で走りを矯正しながら練習に臨んでください。
シミュレーターはコース勉強としては効果があるけど、運転の練習にはならないと聞いたことがあります。本当に速くなるのですか?
- プロドライバーの中には、全くシミュレーターでのトレーニングを取り入れない方もいらっしゃいますよね。ただしプロは、幼少期からカートやフォーミュラカーであらゆるコースを走行経験済で、実車走行経験も非常に豊富でしょう。この場合はシミュレーターによる技術向上が必ずしも必要でないことは肯定できます。
- ですが、“これから”という若いドライバーや、トップカテゴリーの若いドライバー(実車走行機会が限られている)は、何らかの形でシミュレーターでのドライビングトレーニングを積んでいる場合がほとんどです。
- 一方で、モータースポーツ経験が浅い・活動開始が時期が遅いジェントルマンドライバーの場合は、実車でコースを走りこむということはできないため、シミュレータートレーニング導入と実車走行を織り交ぜてその経験不足を補っていくことで、そのスキル習熟スピードが加速度的に上昇していく方はほとんどです。
- 実車だけの場合は、時間の制限・コストの制約・リスクの不安があるため、実際の十分な練習時間の確保というのは現実的に不可能です。
- 以上から、答えとしては「本当に速くなります」。ただし、速くなるには特定の条件を満たす必要があります。それは、適切なハードウェア環境・プロのシミュレーターコーチの指導・適切なタイミングで必ず実車走行の練習を取り入れる、この3点です。
実車で田中さんに乗ってもらって私のマシンのセットアップをしてもらえないでしょうか?
- ミドルカテゴリー以上は、私よりも経験豊富なプロをご紹介させていただきます。
- 私がマシンセットアップを行う場合、「レースで優勝できるマシン」よりも「担当するマシンのドライバー様のスキルレベルに見合ったマシン」造りをします。ですので、まずはドライバー様の現状確認と打ち合わせの必要が出てきます。
田中さんに実際のレースにメカニック・エンジニア・ドライビングコーチとしてきてもらうことはできますか?
- 当初はそのようなご依頼も受けておりましたが、現在はジェントルマンドライバーを速くすることが確立できたため、シミュレーターでのコーチングに専念しております。
- もし必要であれば、速く走るためのガレージやコーチなどをご紹介させていただきます。
実車ロガーデータやオンボードを見てもらってアドバイスもらうことはできますか?
- 当ジムのお客様で、実車走行をされておられる方や、レース参戦されておられる方は、その走行直後の当ジムでのレッスンにて必ずそのデータをご持参いただき、チェックさせていただいております。
- そのデータは、実車での弱点の改善を図るために、次の課題とすべき内容の判断やその練習走行、シミュレーターでのマシンセッティングにフィードバックします。
シミュレーターで練習後、富士でプロドライバーと練習走行に行きました。コーナーアプローチの指導が結構異なります。例えば100Rですが田中さんの指導では一点でちょっとブレーキを入れて曲がると言う方法ですが、比較的プロは小回りでブレーキを使うなと言います。また、Aコーナーの手前も田中さんは振り返しを使った方が良いと言いますがプロは真っ直ぐからハンドルを切るようにと言われます。どうしたら良いのでしょう。
- 100Rは様々なアプローチがあり、実際プロドライバーによって教えてくれる内容がかなり異なってきます。
プロの方ご自身も路面状況やセッティングの方向性によって走り方を変化させて乗ります。したがって、当日の現場のコーチから異なる指示があった場合には、その指示に従って走行ください。 - 現場のコーチはその日の状況や技術レベルなど、様々な要素を総合的に判断して、あなたにその走行方法を指示しています。
先日シミュレーターで練習してから、鈴鹿の練習走行に行きました。シフトアップやシフトダウンの位置が違う、スプーンでは4速ではなく3速のようでした。このままシミュレーターで練習しても大丈夫でしょうか
- ぜひロガーデータをお持ちいただきたいと思います。
- 多くのケースであるのは、本来4速でアプローチすべき(4速の方が速い・ピークでは4速)にもかかわらず、セッティングの違いや「車が曲がらなく感じて」しまい、ボトムスピードを低下させてしまったために3速に落としてしまっているケースがよくあります。これはシミュレーターとは違い、実車の方が恐怖感があったり、タイヤ条件(摩耗によるグリップの低下)が違っていたりするためです。もちろん技術レベルで3速になってしまうケースもあります。
- 現場にてコーチに3速を指定された場合は3速で走行してください。一方で、コーチは4速を指定している・ロガー解析結果から4速の方が速いことが判明した、というようなケースの場合は、シミュレーターでも、実車でも4速で走行いただくことが必要かと思われます。
- ですが、もしプロが3速を指定しているということで、プロが走行しているロガーやオンボードがあればお持ちいただければ、その場でパラメータ調整させていただくことも可能です。ただ、プロによって様々なドライビングがあり、わざと低いギヤでエンジンブレーキ多用を好む方や、ボトムを落とさないアプローチでギヤを落とさないで走行されるケースもあります。こういった場合は、現場のコーチに合わさせていただきます。
- スキルレベルが上がってきますと、ギヤの違いはそこまで気にならなくなってきます。なぜなら、状況によってはギヤを落とすこともしますし、路面状況によっても変更することもあります。ギヤの使い方を把握し、様々なケースで使い分けができることを一緒に目指しましょう。