実車走行 中/上級者向け

実車ロガーデータやオンボードを見てもらってアドバイスもらうことはできますか?

  • 当ジムのお客様で、実車走行をされておられる方や、レース参戦されておられる方は、その走行直後の当ジムでのレッスンにて必ずそのデータをご持参いただき、チェックさせていただいております。
  • そのデータは、実車での弱点の改善を図るために、次の課題とすべき内容の判断やその練習走行、シミュレーターでのマシンセッティングにフィードバックします。

シミュレーターで練習後、富士でプロドライバーと練習走行に行きました。コーナーアプローチの指導が結構異なります。例えば100Rですが田中さんの指導では一点でちょっとブレーキを入れて曲がると言う方法ですが、比較的プロは小回りでブレーキを使うなと言います。また、Aコーナーの手前も田中さんは振り返しを使った方が良いと言いますがプロは真っ直ぐからハンドルを切るようにと言われます。どうしたら良いのでしょう。

  • 100Rは様々なアプローチがあり、実際プロドライバーによって教えてくれる内容がかなり異なってきます。
    プロの方ご自身も路面状況やセッティングの方向性によって走り方を変化させて乗ります。したがって、当日の現場のコーチから異なる指示があった場合には、その指示に従って走行ください。
  • 現場のコーチはその日の状況や技術レベルなど、様々な要素を総合的に判断して、あなたにその走行方法を指示しています。

先日シミュレーターで練習してから、鈴鹿の練習走行に行きました。シフトアップやシフトダウンの位置が違う、スプーンでは4速ではなく3速のようでした。このままシミュレーターで練習しても大丈夫でしょうか

  • ぜひロガーデータをお持ちいただきたいと思います。
  • 多くのケースであるのは、本来4速でアプローチすべき(4速の方が速い・ピークでは4速)にもかかわらず、セッティングの違いや「車が曲がらなく感じて」しまい、ボトムスピードを低下させてしまったために3速に落としてしまっているケースがよくあります。これはシミュレーターとは違い、実車の方が恐怖感があったり、タイヤ条件(摩耗によるグリップの低下)が違っていたりするためです。もちろん技術レベルで3速になってしまうケースもあります。
  • 現場にてコーチに3速を指定された場合は3速で走行してください。一方で、コーチは4速を指定している・ロガー解析結果から4速の方が速いことが判明した、というようなケースの場合は、シミュレーターでも、実車でも4速で走行いただくことが必要かと思われます。
  • ですが、もしプロが3速を指定しているということで、プロが走行しているロガーやオンボードがあればお持ちいただければ、その場でパラメータ調整させていただくことも可能です。ただ、プロによって様々なドライビングがあり、わざと低いギヤでエンジンブレーキ多用を好む方や、ボトムを落とさないアプローチでギヤを落とさないで走行されるケースもあります。こういった場合は、現場のコーチに合わさせていただきます。
  • スキルレベルが上がってきますと、ギヤの違いはそこまで気にならなくなってきます。なぜなら、状況によってはギヤを落とすこともしますし、路面状況によっても変更することもあります。ギヤの使い方を把握し、様々なケースで使い分けができることを一緒に目指しましょう。

大変失礼な質問かも知れませんがお許しください。いつも指導してもらっているのがGT300ドライバーの〇〇選手です。シミュレーターでの指導もプロに同行してもらって指導をお願いした方が良いのでしょうか?

  • GTやSFの高いスキルを持ったプロレーシングドライバーからコーチングを受けられているということで素晴らしいことです。今後も継続していかれることをお勧めいたします。
  • いつも指導してもらっているコーチとともにご来店いただきますのは大歓迎です。その際は、コーチの方とお話をさせていただき、どういった方向性や考え方でコーチされていらっしゃるのか、シミュレーターではどういった点を補完していけばよいのかを打ち合わせさせていただきたいと思います。
  • また、実車ではどういったマシンセッティングで走行されていらっしゃるのかもお聞きできればと思います。
  • プロとともにご来店されます場合は、必ず最新のドライロガーデータとオンボードをお持ちください。

周りの速いジェントルマンに聞くと鈴鹿で速くなったらどんなコースでも速く走れるよと言われました。また、別の方には富士で速いならどこでも速いよ、とも言われました。二人とも速い方なのでちょっと混乱してます。本当はどうなのでしょう?

  • お二人とも正しいといえますし、間違っているとも言えます。おそらく、そのお二人は鈴鹿・富士どちらのコースでも速い方なのでしょう。
  • 富士は鈴鹿とコーナー特性が大きく異なり、ビッグブレーキのポイントが多く、旋回時間が長いことが特徴で、コース幅も広く、ラインも一見わかりづらく感じますし、鈴鹿と比較するとドライビングと考え方を変化させなければなりません。
  • 鈴鹿は、中高速度域での左右連続コーナーに加え、複合コーナーばかりでより逆算的なドライビングの考えを求められます。富士と比べると車両挙動変化スピードを意図的に速くしたりする必要が出てきます。一方で、富士と比べるとハードブレーキングが少なく、これを学ぶことは富士での走行が適しているとも言えます。逆に、ハードブレーキング操作が上手な方は鈴鹿でも必ず活きてきます。
  • したがって、富士や鈴鹿での経験やスキルは、SUGO・岡山・もてぎ・オートポリスなどのロードコースでも必ず活きてきますし、その逆も言えます。
  • 私の答えとしては、「両方のコースでのスキルや知見が必要」ということです。
  • 現実、鈴鹿ばかり走行されておられる方が富士では速くないことが多くあり、その逆もまた多いです。ただ、トップジェントルマンはどのコースでも速く走行できるように習熟していきます。
  • サーキットを速く走行するための必要な挙動と、その操作基準点が正しく把握し使える人が速いのです。

PCCJに将来的に出たいです。現在VITAなどでレース経験(中位ほど)はありますが、どれくらいレッスンを受ければいいのでしょうか?

  • 週2回【DL2】プラン + 最低月1回の実車走行を6か月間欠かさず続けていただくと、入賞するほどまで上達します。
  • 効率を上げるために、実車走行スケジュールをある程度指定させていただきます。
    「今は実車走行に行くべきではない」とアドバイスさせていただくときもあります。

ウエット(WET)で速くなりたいのですが、どうすればいいですか?

  • 当ジムでは、WET練習が可能です。
  • ドライとは異なる走行ライン・ペダルワークなど、具体的な操作ををシミュレーターでの走行と座学を交えて学んでいただきます。
  • WETではカウンター操作による挙動修正が必須となります。
    安全な速度域でカウンター操作の基礎を実車走行で学んでいただける、鈴鹿南コースでのレッスン会(ダブルアシスト)へのご参加をお勧めさせていただいております。

FIA-F4でシリーズチャンピオンを目指しています!シミュレーターはやったことがありません。どれくらいすればいいのでしょうか?

  • ジェントルマンでのインディペンデントクラス上位キープということで、より実践的な内容になります。
  • 最低でも【DL2】プラン(レッスン2本・基本プラン)週1回、実車走行月1回を1年~2年続けていただきます。
    レッスンプランを【DL3~4】にしたり、週2回にしたりすることでより効率的に結果を残すことが可能です。中には【DL5】プランを週2回継続されている方もおられます。
  • 現在までのご経験などをお話しいただきました上で、まずはシミュレーターで走行いただきます。
  • タイムの出し方やドライビングの考え方・癖や弱点を細かく解析させていただき、どうすれば克服できるかを田中の手本走行を交えつつレクチャーさせていただきます。
  • 癖を修正したりするために、鈴鹿南コースでのレッスン会への参加を勧めさせていただくこともございます。
  • 基本的には、「タイムが出るマシン」=「運転しやすいマシン」ではありません。
    旋回スピードを上昇させるにはある一定のオーバーステア特性が必要だからです。
    もう少し具体的に言うと、タイヤには「必要なスリップアングル」が存在し、当然リヤタイヤにもそれは必要です。
    これはドライバーにとって、「オーバーステアだ」という感覚をもたらします。
    特にFIA-F4カテゴリーのジェントルマンドライバーには、この挙動が苦手だという方が多くいらっしゃいます。
  • 実車とマシンセッティングの方向性を合わせたり、複数セット方向性でのレッスンや、
    予選・決勝シミュレート、2台でのバトル練習(田中とレース)といったレッスンも行います。

FF車とFR車という駆動方式が違うカテゴリーでのレース参戦予定があります。どのような練習になりますか?

  • まずはレーススケジュールと目標をご確認させていただき、これに対してどのようなスケジュールで練習していくかを一緒に考えます。
  • 基本的には今まで経験がない駆動方式でのレッスンを優先的に時間を振り分けていきます。
  • まずはお客様のホームコースにてドライビングチェック後に、次戦でのサーキットにてコース習熟・攻略と同時に知識を補いつつドライビングを修正していきます。
  • 目標にもよりますが、基本的には田中のLAP1秒落ちを目指してシミュレーターでの練習をしていきます。
  • 1秒落ちを刻めるようになったら、スケジュールを考慮しつつサーキット変更やマシンセッティング変更などをしていきます。

名古屋在住です。現在スーパーFJでレース参戦しています。ある程度自信があるのでいっそのことFRJ(フォーミュラリージョナルジャパン)に参戦しようかと思います。どのような練習をしていけばいいですか?

  • リザルトを拝見しました。富士でおおむねトップ1.5秒落ちでレースされておられることを確認できました。
    まず、SFJの卒業はOKです。お持ちのドライビングスキルは必ず他カテゴリー(FRJ)でも役に立つはずです。
  • 通常はFIA-F4→FRJという考え方が一般的で、そういったケースが多いです。
  • FIA-F4はデフがなく、SFJとドライビングの考え方は根本的には同じで上位入賞も目指すことができるでしょう。これからのミドルフォーミュラはデフありという方向にシフトしていきますので、FRJへの参戦は賛成できます。ただ、デフとターボに対する考え方とドライビング修正は必ず必要です。
  • 問題は、FRJが全国転戦するカテゴリーであることと、走行コストです。車両メンテナンス・セットアップ難易度も上がりますので、メンテナンスガレージの問題も出てくるかもしれません。
  • マシンシェイクダウンまでの間にできる限りの基礎知識と特徴・大まかな走らせ方を理解しておく必要がありますので、1週間にレッスン合計4本-5本のペースでのレッスンをお勧めいたします。