シミュレーター走行が実車走行につながる
KANJIメソッド
あなたはサーキット走行のいろはをどうやって学びますか?
仲のいい友人の教えを取り入れてみたり、動画サイトで誰かのオンボードを参考にしてみたり、またはレーシングシミュレーターでひたすら走ってみたり…
でも、「教えてもらった通りやってみたつもりけどタイムが逆に下がってしまった・・・」「動画と同じブレーキングポイントやハンドルの切り方をしてみたけどうまくいかない」「レーシングシミュレーターではできていたことが実際にはできない・・・」うーん、なかなかうまくいかないものですよね。
ドライビングには多種多様な考え方と「正解」があります。ただし、どれもリスクとその「正解」に辿り着くまでに年単位の相当な時間がかかってしまう場合がほとんどですよね。あなたはいかがですか?
でも実は、コストを含めてこれを打開する最も効率の良いモータースポーツの練習方法があります。
レーシングシミュレーターを利用したドライビングレッスン
ここでご注意いただきたいのは、あくまで「レッスン」なのです。単に一人や自分で走行することではありません。
昨今、モータースポーツが盛んに行われているヨーロッパ方面では、レーシングシミュレーターを用いたドライビングスキルアップの認知度が非常に高いです。世界的に、レーシングシミュレーターでの走行は実車走行のためになると認識されています。
日本でもここ最近は普及しつつあります。国内の認知度も格段に向上してきている今、「レーシングシミュレーターに乗ればいい」とおっしゃる方も、考えられている方も増えています。
しかし、レーシングシミュレーターでの走行が時に逆効果を生んでしまうことがあるのです。
例としては次のとおり。
・レーシングシミュレーターで1人で長時間練習したことが原因で実車走行の際に自身の持つ悪い癖が助長されてしまっている。・レーシングシミュレーターで、実際とは程遠い挙動や違和感がある状態で練習することにより実際の走行で大きな誤解や勘違いを生んでしまっている。・実際に乗る車とは大違いなセットアップなために、「シミュレーターのイメージ」で踏んだアクセルによりスピン・クラッシュ。
レーシングシミュレーターでの挙動が絶対正しいですか?いいえ、そんなことはありません。その物理挙動はほぼ全て間違った値から成り立ち、推測の域を出ません。従って、間違いの塊でもあります。
カンジ・レーシングシミュレータージムでは、根本的な物理挙動から、細かなコンディション変化にも対応します。一般的なレーシングシミュレーターとは明らかに挙動が違います。
では、どうすればいいのか?
ここで「KANJIメソッド」が生きてきます。
計画性を持ち、現場環境を考慮して予測する
KANJIメソッドとは、簡単に言えば「計画性を持った、現場環境を考慮した予測トレーニング」です。
この現場環境というのは、ドライバーご自身のドライビングスキルや、チーム環境、参戦カテゴリー、マシンセットアップ状況、季節、現場コンディション(気温・路温・路面コンディション)などなど…考えるべき内容は多岐に渡ります。
また、この計画性とは、ターゲットカテゴリーの目標に対して必要なドライビングスキルを習得することを考え、逆算的に年単位でスケジュールして取り組むことです。
こうする事で、シミュレーターを利用したトレーニングを最大効率化します。これが、KANJIメソッドです。
KANJIメソッドは、通常であれば5年や10年もかかるようなスキルの上達をなるべく短期間で習得することが可能です。
ジェントルマンドライバーの方は、ご年齢を考慮し、より逆算的に取り組む必要があります。
若手ドライバーの方は、オーディションやスクールテストを考えると時間がありません。
ドライビングの個性があるお客様がそれを成し遂げるために、私は、お客様のための個人レッスンをさせていただきます。
個人に見合ったレッスンを
当ジムでは、レッスン内容は全員違います。言葉も変えます。テンションも変えます。お客様によって車のセッティングが違います。目標が高く、本気の方にはより厳しいレッスンスケジュールを要求することもあります。
KANJIメソッドの最重要ポイント
「KANJIメソッド」は以下の3点を非常に重要視しています。
1. お客様との「対話」
2. コーチング内容を吟味、選択する
3. お客様の心理を理解・把握する
それぞれどういうことかご説明しましょう。
お客様との「対話」
例えば、カウンセリング時に、お客様がこう仰ったとします。ジェントルマンドライバーの方で、レースにはまだ出ておられない方としましょう。
「鈴鹿でFIA-F4で走っています。一生懸命走っているのだけどトップの5秒落ちで、クルマはオーバーなんだけど、私の運転を合わせろって言われて・・・」これはとてもよくあるパターンです。
この時、私は以下のように考えます。
まず一生懸命走っている、ということは「これ以上は怖い」という精神面が原因である可能性があります。
次に、鈴鹿でトップの5秒落ちというのはどこか特定の場所ではなく、根本的な悪い癖がある可能性があります。
特に、FIA-F4でオーバーステアというのはマシンセットアップにもよりますが、一般的にLSDがないフォーミュラの挙動としてターンインでのRスリップアングル量(いわゆるスライド)が高くなってしまうといけないので、「初めは怖いのは当たり前」です。そしてこれが「怖い」に結びつく一番の原因です。
実際に乗っておられる方は経験があるかと思いますが、高速コーナリング時のRスライドの感覚というのは慣れないうちは、なかなか恐怖心をあおります。どうしてもセット変更でそのオーバーを消す方向性にしたり、切りあぐねて立ち上がりでよくわからないオーバーが出てスピン、なんてことはよくありますよね。
またここでポイントなのは、鈴鹿5秒落ち(若手トップタイムから比較)の方の「オーバー」と鈴鹿1.5秒落ちの方の「オーバー」は意味が違うということです。5秒落ちの方の「オーバー」や「ピーキー」というニュアンスは、基本的なコーナリング時のブレーキ操作や荷重づくりができておらず、実際に「知識不足のためにオーバーにしてしまっている」可能性が非常に高いです。
とまぁ、まだありますが長くなってしまうのでこの辺で。こうして会話の中でこういったことを瞬間的に理解・把握し、言葉を選択し、最善の対話をします。ドライバーとしての経験とコーチ経験がなければこういった対話はまず成立しません。意味をはき違えます。
「KANJIメソッド」ではお客様との対話を最も重要視しています。
お客様の何気ない一言の中に、勘違いの原因やタイムが伸びない原因のヒントがあったりするものです。
コーチング内容を吟味、選択する
お客様=ドライバーの言葉の本当の意味を理解し、言葉の裏や精神面を読み解き、場合によってはロガーデータから悪い癖と実車でのセットアップの方向性を読み解き、それを正しい方向の考え方を理解していただくと同時に、レーシングシミュレーターでの練習方法を構築する必要があるのです。
カンジ・レーシングシミュレータージムを訪れる方のスキルやカテゴリーは様々です。
その方たちが今現在どのような状況で走行・レースをされているか、何が目標かをきちんと把握して、どのような練習の方向性が良いかを対話を通して見極める必要があります。
加えて、レーシングシミュレーターでのコーチング(レッスンをさせていただくこと)は、実車のそれと全く似て非なるものです。レーシングシミュレーターで誤った方法での練習やコーチングは時に悪影響や逆効果を生むこととなってしまいかねません。実車と同じコーチングをすると、時間ばかりが経つ事が一般的ですね。
お客様の心理を理解・把握する
「KANJIメソッド」はコーチング時に以下のような点も気を付けています。まず、自分の言葉で話さないようにしております。その言葉はお客様が理解できるとは限らないからです。端的に言うと、専門用語を並べられても何を言ってるかわからない、という状態です。
微妙な表情変化や声のトーンの変化を見逃してはなりません。お客様の「わかった」は本当に理解しているとは限らないからです。また、「わかった」とは言いながらコーチが意図している方向と違う理解をしていることもあります。具体的に数字など、共通言語を使うことがよくあります。
言いたいことをすぐに述べてはなりません。お客様が混乱してしまうからです。お客様のスキルと課題の進捗に合わせてレクチャー、課題提供させていただきます。
最後に
おかげさまで今まで数多くの方のレッスンと貴重な現場経験をさせていただき、この「KANJIメソッド」が生まれました。
カンジ・レーシングシミュレータージムでは、「KANJIメソッド」で実際のサーキット走行以上のことが可能です。特にドライビングスキルアップスピードは実車だけの練習とは比較にならないスピードでスキルアップするでしょう。
無用なスピンやクラッシュは先にシミュレーターで解決しておきましょう。やるべきことがわからないならカンジ・レーシングシミュレータージムでお話を聞かせてください。実車のデータがあれば必ずお持ちくださいね。解析してドライビングレッスンに生かしましょう。
本気で速くなりたい方、ぜひカンジ・レーシングシミュレータージム大阪心斎橋へお越しください。お待ちしております。