なぜ、自社製シミュレーターなのか?
既存のプラットフォームでは再現不可能な部分がどこか生じてしまうため。
まず、レーシングシミュレーターというハードウェアにおいて、これを構成する要素は多岐にわたります。
フレームに始まり、モニター・ステアリング・シート・ペダルにフレーム。さらにはこれらを支えるサブフレーム。モーション筐体(ドライビング中に動く筐体のこと)においては、動かすためのアクチュエーターなどまで。例えば、強いフィードバック要するステアリングシステムを導入するためには、それを支える強固なフレームを要します。特に鋭い動きを再現するときのモーションシステムを支えるフレームには、想像を絶する負荷がかかります。こういった内容に加えて、そのシステムの細かな調律などを自由に行い、そしてすべての構成要素を常に進化し続ける。こんなことができるのは自社製しかできないという考えに至ったことが、自社開発につながった理由です。
完全自社製レーシングシミュレーター
「K-ReguLus02GT」
K-ReguLusとは、カンジ・レーシングシミュレータージムの田中莞士が手掛けるレーシングシミュレーターメーカー名前です。「02GT」とは、その機種名になります。
実車との乗車感覚のずれがほとんどなく、実際にサーキットを走行することと同じく、
直感的に操作いただけます。
レーシングシミュレーターの経験が全くない方でも自然とカウンターが当たり、
レーシングシミュレーター本体が動いている量に気が付かない。
そんなレーシングシミュレーターが完成しました。
当店のレーシングシミュレーター「K-ReguLus02GT」は、気温・路面温度・路面コンディションもシミュレート可能であり、実際の走行条件をレッスン内容に基づいて再現します。
K-ReguLus02GTでの実車さながらの走行は、肉体的・精神的な疲労度合いまで似ているとお客様に評価いただいております。
軽量と超高剛性と耐久性を確立させた専用設計フレーム
K-ReguLus02GTのメインフレームは、プロトタイプの製作経緯を経て、データ取りをした上でコストと性能をさらに向上させるべく再設計製作されております。高剛性な軽量アルミフレームを用い、コストを抑えながらも剛性確保と軽量化に成功しました。軽量化により耐久性も兼ね備えております。
田中莞士が調律したダイレクトドライブ方式のステアリング
ステアリングシステムはSimExperience社製 Accuforce Pro V2を使用。ステアリングシステムを支える強固なフレームにより、ステアリングから手に伝わる微細なステアリング反力(FFB)をドライバーに確実に伝えます。専用の制御ソフトウェアで細かな信号の強弱や調律を行うことにより、「フロント荷重になっているときはステアリングが若干重くなる」など、より実車に近い感覚や反力を生み出すことが可能です。
油圧作動するK-ReguLus独自開発ペダルシステム「K-ReguLus UH-3」
ペダルは3ペダルを採用し、実車と同じフィーリングをとことん追求しました。
- ブレーキシステムはWillWood社製の完全油圧式を採用し、マスターシリンダーとブレーキキャリパーという実車と同じ組み合わせを採用しました。
ブレーキタッチを自在に変更することができ、様々なお客様のご要望やレッスンの方向性に対応させていただくことが可能です。 - クラッチは独自の構造で様々なフィーリングに変化させることができ、スタート練習ができるほど感覚的な操作が可能です。
- 最大踏力は130kgに対応し、市販車からGT3車輌で使うような高いブレーキ圧まで幅広く対応することが可能です。
独自開発DMSモーションシステム+ベルトテンショニングシステム
筐体は高度な設計&加工技術によりゴム等の緩衝材を一切使用しないDMS(Direct Motion System)
これによりアクチュエーター本来の微細なストロークを確実にドライバーに確実に伝え、より自然な表現を可能としました。
現状よく用いられるアクチュエーターより2倍近い出力の物を使用することで、実車と変わらないG変動スピードが可能になりました。
これにより、シミュレーションでの車輛挙動やサスペンションストローク、G発生に対して遅延が発生しません。
加えて、当ジムの田中が複雑な調律を行っており、シミュレーション内での感覚的操作に大きく貢献しております。
競技車両用レーシングフルバケットシート
K-ReguLus02GTで用いられるバケットシートは、ホールド性が高く、シミュレーション挙動が感覚的に感じ取りやすいものを選定しております。
自然な見え方を目指して。シェード付き高性能トリプルモニターシステム
画面描写はシミュレーターにとって最も重要な要素の一つです。研究を重ね、様々な方に対応できる調律をしております。描画がより滑らかに見えるリフレッシュレート(高FPS)に加え、ドライバーだからこそできる視野角(FOV)の調整、不必要なものを見えにくくすることでより錯覚性を高めるシェード、などの工夫を凝らしています。
音の方向がわかる、違和感のない音を奏でるサウンドシステム
音も重要な要素です。実車とはかけ離れた音であればあるほど、人は錯覚・没入しづらくなります。
バトル時など、気が付かないレベルで音の方向を探知します。これらを考慮し、最適なサウンドをドライバーへ届けます。
K-ReguLus専用の特殊なデータとチューニング
データチューニングはシミュレーションの中で最も重要な要素です。
「実車はもっと止まる」・「実車と違う」・「タイヤが本当はもっと食う」などの人間感覚を数値化し、修正した特別なデータは、K-ReguLus製のシミュレーターならではです。
こういったチューニング能力が極端に高いのもカンジ・レーシングシミュレータージムの特徴です。
自社製ハイエンドゲーミングPC
妥協を許さないパフォーマンスにより微細な挙動と自然なドライブフィーリングを再現しています。
カンジ・レーシングシミュレータージム K-ReguLus02GTのオリジナル自作PCスペック(2021年1月時点)
【参考スペック】
CPU: Ryzen5900X 12コア24スレッド4.8GHz
GPU: MSI社製 GeForceRTXGeForceRTX3090 GamingX TRIO
RAM: G.SKILL製DDR4 8G×4 3600MHz
価格および導入費用一覧
製品名称 | K-ReguLus02GT |
本体価格 | 税込み ¥5,500,000 |
KSS(シミュレーターサポート) | 個人使用契約:¥20,000 / 月 商用利用契約:¥50,000 / 月 |